疥癬-写真・治療・症状(犬・猫の疥癬についても)
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ノルウェー疥癬

ノルウェー疥癬

 

疥癬の中でも一番重度の疥癬は「ノルウェー疥癬」と呼ばれてるようです。


そのノルウェー疥癬について調べてみました。

 

(引用ここから)
ノルウェー疥癬(Crusted Scabiesとも呼ばれる)は,ノルウェーの学者が報告した重症型の疥癬である。普通の疥癬のヒゼンダニの寄生数は1000匹程度で,約1ヵ月の潜伏期間を経て発症するが,ノルウェー疥癬は100万〜200万匹が全身に寄生するため,極めて感染力が強く,4〜5日で発症する。高齢者,重症感染症の患者,副腎皮質ホルモンや免疫抑制薬の投与中の患者など免疫力が低下している人が感染しやすく,病院や老人ホームで集団感染が起りやすい。普通の疥癬では短時間の接触では感染しないが,ノルウェー疥癬は患者の皮膚の落屑にもヒゼンダニが存在し,接触機会のある家族,介護者などに2次感染の危険性がある。 ノルウェー疥癬は手や体の骨ばった所で摩擦を受けやすい部位に,極めて厚い灰色から黄白色の鱗屑がカキ殻のようにつく。好発部位は手指,肘頭,膝蓋,臀部で,頭頸部や耳介にも好発する。爪に発症したものは,あたかも爪白癬にように見える。疥癬の確定診断後,殺ダニ薬を塗布し,痒みの強い時は抗ヒスタミン薬を内服する。 毎日入浴後,皮疹部だけでなく頭頸部から下の全身に塗布する。ただしノルウェー疥癬では頭頸部より上にも寄生しているので全身に塗布する。
(引用ここまで)http://www.fpa.or.jp/fpa/htm/infomation/QandA/qa01/qa01_07.htm福岡県薬剤師会 薬事情報センター

 

100万〜200万匹の疥癬虫が寄生とは!(+_+)


なんだか想像できない数ですが、これはかなり痒いでしょうし、何より恐ろしいのは、2次感染の危険性が高いというところですね。


2次感染を予防するためにノルウェー疥癬になった患者は隔離しなければなりません。


病院なら、隔離することも可能ですけど、万が一自宅にいる家族が感染した場合は隔離は難しいでしょうし、家族も感染すると考えて予防や治療するしかないですね。


治療については、普通の疥癬と同じように外用薬をぬればいいようですが、ノルウェー疥癬の違うところは顔や頭部を含め全身に塗らなければならないんですねー。


(引用ここから)
ノルウェー疥癬は、並の治療で治すことはできません。ノルウェー疥癬患者では100万匹を越える疥癬虫が寄生しているので、診断された時点ですでに介護者を含む多数の人へ感染していると考えなくてはなりません。
ただし診断は、ノルウェー疥癬を疑って鱗屑や痂皮を採って検鏡さえすれば、皮膚に無数に虫がいるので簡単です。皮膚にセロテープを貼ってはがしたものを検鏡するだけでも、多数の虫体や卵をみつけることができる場合すらあります。(普通の疥癬では、寄生数が少なく、皮疹の全てに虫がいるわけではないので、訓練された目で疥癬トンネルの先を狙ってメスやはさみ、鋭い鑷子等で採るなどしないと虫をみつけることができません)
ノルウェー疥癬治療のスタンダードというのはなかなかありませんが、「皮膚病診療24巻5号(2002年)」「皮膚科診療プラクティス10.治療にてこずる皮膚疾患(2000年)」、Andrews の皮膚科書などは、治療の実際について参考になるでしょう。
できるだけ毎日入浴、衣類やシーツも交換し、外用しますが、治療期間が数週から数か月かかることが多いです。角化部や痂皮の厚くついた部分は、ていねいに入浴時に洗ったり、外用も角質軟化作用を持つ尿素軟膏を併用したりする工夫が必要です。
普通の疥癬では寄生のみられない頭部顔面にも寄生がみられるので、こちらにも外用する必要があります。爪の部分への寄生もあり、たいへん難治です。
衣類やシーツにも無数の疥癬虫や卵が落ちていますから、交換はホコリをまきあげないようそっとして、大型のビニール袋につめて移動させる必要があるでしょう。
〈トピックス〉.
本邦では入手困難ですが(個人的に入手してチャレンジされている先生方はいらっしゃいます)、Andrews の皮膚科書などに記載されている治療法としては以下のようなものがあります。
Permethrin cream:外用の殺虫剤。オンコセルカ症の内服治療に用いられてきたIvermectin 内服が、ノルウェー疥癬にも有効と報告されてきています。
〈介護と疥癬〉.
介護者に疥癬がうつる場合、手首〜前腕の内側が好発部です。清拭や入浴介護などは、湯温を確認するため素手で行うことが多いですし、当然、半袖や腕まくりの状態で患者さん等を抱き支えたりすることが多いからです。処置後に介護者が手洗いする場合にも、手の部分はよく洗っていますが、手首や前腕は死角になっているのかもしれません。
外来で、手首〜前腕の内側にかゆみを伴う皮疹を見た場合には、疥癬トンネルの有無を注意深く観察したり、検鏡したり、患者さんが何らかの形で介護にかかわっていないか聞くようにしています。
介護者は処置後の手洗いやディスポ手袋の使用も大切ですが、手首〜前腕の内側に皮疹がでてきた場合には、疥癬を疑って、皮膚科受診したり、オイラックス軟膏を両肘から先に1週間程予防的に外用しておくのも一法です。安息香酸ベンジル等なら、5〜7日あけて計2回程使用すればよいでしょう。
普通の疥癬患者の入浴では、浴室や浴槽から感染することは極めて少ないと思います。しかし、ノルウェー疥癬患者が使用した場合には、浴室、浴槽、ストレッチャーに無数の疥癬虫や卵が残っていると考えられます。ノルウェー疥癬と気づいてない期間があった場合には、器具を共用したすべての方の疥癬治療を一度行っておいたほうがよいでしょう。
いずれにせよ、施設で疥癬患者を見逃すと、介護者自身が感染して疥癬を媒介したり、入浴施設などの共用から、数十人単位の集団発生を招きます。施設の責任者の方々自身が疥癬について勉強し、スタッフの教育や衛生管理を十分にしていくことが肝要です。
残念ながら、本邦では有効な疥癬治療法にお墨つきがありませんので、それぞれの施設の責任で使用しなくてはなりません。また、治療に際しての患者さんや家族への説明や、治療にかかるコストをどうするか等についても留意しておく必要があるでしょう。
(引用ここまで)http://www.teikoku.co.jp/contents/iryo/derma/20_kai3.html TEIKOKUSEIYAKU


長い文章ですが、ノルウェー疥癬はやはり介護の人やまわりの家族が感染しないように最新の注意を払わなければならないことが良くわかります。


最後の文章には、結局日本には有効な疥癬治療法に墨つきがないとあります!!


もしノルウェー疥癬にかかってしまったら、コスト面も含めてどのような治療をすすめるか相談しながら、根気良く治療を続けていくしかないようです。


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